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「桃の節句・ひな祭り」~由来やひな祭りメニューについて~2024年2月22日

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「桃の節句・ひな祭り」~由来やひな祭りメニューについて~

 

3月3日は≪桃の節句・ひな祭り≫ですね!

「女の子の健やかな成長と健康を願う」大切な節句の年中行事です。

この記事では、「桃の節句・ひな祭りの由来」や「雛人形を飾る意味」「ひな祭りメニュー」などをご紹介します。
お子さまが初節句の方、毎年お祝いをしている方、
当日をさらに盛り上げるため!是非この記事を参考にしてみてくださいね♪

「桃の節句・ひな祭り」の基礎知識を知って、是非お子さまにも教えてあげてくださいね♪
日本の伝統文化に触れる良い機会にもなり、自主学習などの宿題時にも役に立ちそうです◎

 

BABYDOLLで購入出来る「桃の節句・ひな祭り」におすすめのアイテムも紹介します。
気になる方は画像をクリックしてみてください♪

 


<目次>

・「桃の節句・ひな祭り」は何をする日?

・「桃の節句・ひな祭り」はどこから始まった行事?由来は?

・ひな祭りが桃の節句といわれている理由

・初節句とは?

●初節句のお祝いの相場は?

・雛人形を飾る理由

・雛人形の種類

・雛人形はいつ頃買うもの?

 ●雛人形の購入のおすすめ時期は?

・雛人形を用意する人に決まりはあるの?

・雛人形はいつ頃出して、いつまで飾るのが良い?

 ●雛人形を片づけるのが遅いと婚期が遅れるって本当?

・雛人形を用意できない場合は?

・「桃の節句・ひな祭り」のお祝いにお子さまに着せたい服

・「桃の節句・ひな祭り」のお祝いは飾りつけや記念写真を撮影

・「桃の節句・ひな祭り」のお祝いに準備すると良い飲み物・食べ物

 ●ひな祭りには伝統的な意味を持ったものを用意

 ●ひな祭りの定番料理

・まとめ


<「桃の節句・ひな祭り」は何をする日?>

「桃の節句・ひな祭り」は、女の子のいる多くのご家庭が「雛人形」を飾ります。

3月3日にひな祭りを行う理由は、季節の節目の「節句」が関係しています。
「お子さまの健やかな成長と健康を願う」節句の年中行事で、
家族や親族が集まってみんなでお祝いをして一緒に食事をしたりします。

旧暦の3月3日頃にあたる、現在4月3日にお祝いをする地域もいくつかあるようです。


<「桃の節句・ひな祭り」はどこから始まった行事?由来は?>

ひな祭りには、古代中国の「上巳(じょうし/じょうみ)の節句」
平安時代の日本の貴族階級の女の子のおままごと「ひいな遊び」が大きく関係しています。

●上巳(じょうし/じょうみ)の節句
男女関係なく邪気を払う季節の節目の行事です。
3月上旬の巳(み)の日に藁や草を使って人形を作り、その人形で自分の体を撫で穢(けが)れを移した後に川に人形を流しました。
穢れが川に流され「邪気祓い・厄祓い」ができると考えられてきました。

●ひいな遊び
平安時代の貴族階級の女の子は、紙の人形を用いて現代の「おままごと」のような遊びをしていました。
このおままごとのことを「ひいな遊び」といいます。
平安時代に書かれたとされる「源氏物語」などの書物にも出てくる日本の伝統文化です。
平安時代には上巳の節句やひいな遊びの習慣があり、陰陽師を呼んでお祈りをする事で無病息災を祈願してきたそうです。

そこから紙の人形を「ひいな」と呼び、
人型の紙を川に流すこと(人形(ひとがた)流し)で穢れを祓う厄払いの風習と
「ひいな遊び」が結びつき、後に「流し雛」が誕生しました。

 

江戸時代になり人形作りの技術が向上したため、
人形は川には流さずに「自宅に飾る」という文化へと変わっていきました。

江戸初期には京都御所で盛大なひな祭りが催されたそうです。
上流から町民へとその慣習が広がっていき
江戸中期には「女の子の赤ちゃんの誕生を祝う初節句の風習」が知られるようになりました。
これが現在のひなまつりの由来とされています。


<ひな祭りが桃の節句といわれている理由>

ひな祭りは桃の花を飾りお祝いをします。
旧暦の3月上旬頃に桃の花が開花する時期だったため桃の花を飾ったのが始まりです。

中国では桃の木は「邪気を祓う」「子孫繁栄をもたらす」「実が不老長寿をもたらす仙木」と考えられていた事も大きく関係しています。


<初節句とは?>

初節句とは赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句の事です。
女の子の場合は3月3日の「桃の節句」に、男の子の場合は5月5日の「端午の節句」に行います。
赤ちゃんの健やかな成長と健康を願って盛大にお祝いをするのが習わしです。

女の子なら「雛人形」、男の子なら五月人形などの「節句の飾り」を設置し、お食事会を開くのが古くからの風習です。
初節句はママ・パパやきょうだい以外にも両家の祖父母を招いて盛大にお祝いする場合が多いです。

伝統的な行事となると「昔は〇〇だった」「〇〇しなければいけない」という代々の風習にとらわれがちですよね…
ですが、初節句のお祝いには明確な決まり事はありません。
ご家庭に合ったスタイル、その時代のスタイルで、主役のお子さまのために楽しい行事にしてあげると良いですね♪

 

●初節句のお祝いの相場は?

初節句のお祝いに呼ばれた際はお祝いの気持ちを込めて贈り物を準備しましょう。
お祝いのお金を包んだり、プレゼントを渡したりするケースが一般的です。
また、初節句のお祝いをいただいた場合は赤ちゃんの名前で「内祝い」を用意し早めにお返しをするのがマナーです。
祖父母へのお返しには、お子さまの名前をプリントした写真立てが人気です。
お祝いをいただいた相手の好みに合うお返しを選ぶと良いでしょう。

 

◆祖父母からの初節句のお祝い金の相場

「5万円~30万円程度」と金額に大きな開きがあります。

これは、雛人形や五月人形といった節句飾りは祖父母から贈ることが多いためです。
その購入費用をお祝い金として渡すケースが一般的です。

お祝い金の金額は、節句飾りの代金によって大きく左右される傾向にあります。

 

◆親戚や友人からのお祝い金の相場

「5千円~1万円程度」です。

また、ママ・パパの友人や知人の場合は「3千円~5千円程度」といわれています。
ベビー服やおもちゃなどのプレゼントを贈る場合が多いです。

 

初節句のお祝いのお金は<紅白の蝶結びタイプ>の「のし袋」に入れて渡しましょう。
表書きは、水引の上に「御初節句御祝」「祝初節句」「御祝」などと書きます。
水引の下には送り主の氏名を記載しましょう。
一言メッセージを添えるとより気持ちがこもったお祝いになりますね。

 

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<雛人形を飾る理由>

ひな祭りの代表的な楽しみ方といえば「雛人形を飾ること」ですよね。
雛人形は我が子に降りかかる災厄を払うために、身代わりの人形として飾られるものです。

現在の様な形で豪華な美しい雛人形を飾り、
厄よけやお子さまの健やかな健康への祈りを行うようになったのは江戸時代頃だとされています。


<雛人形の種類>

ここでは雛人形について少しご紹介します。

男雛(おびな)・女雛(めびな)の二人だけのシンプルな雛人形が多くみられますが、
本来の雛人形は≪全部で15体の人形≫と屏風や雪洞(ぼんぼり)などのたくさんの小道具がセットになっています。
ひな祭りで有名な童謡・唱歌「うれしいひなまつり」でも登場するので馴染み深い方も多いと思います。

雛飾りは「天皇の結婚式」を模したものです。
男雛と女雛の2人だけを飾る雛人形を「親王飾り」「二人雛」などといいます。

その他にも三段飾り、五段飾り、七段飾りなどの雛人形があります。
人形の数や飾りの配置がそれぞれ異なります。

 

◆最上階:親王(しんのう)

男雛=天皇陛下
女雛=皇后陛下 を表しています。

◆2段目:三人官女(さんにんかんじょ)

三人官女と呼ばれる3人の女性です。
彼女たちは日頃から皇后陛下をサポートするお世話係です。
結婚式をモチーフとしたこの雛飾りの場でもその役割は変わりません。
三人官女はお酒を注ぐため道具をそれぞれ持っていて、主役2人の一番そばに置かれます。

◆3段目:五人囃子(ごにんばやし)

五人囃子といって、結婚式を盛り上げるために「能楽(のうがく)」を演じる役割を持っています。
現代でいう歌やコントなどを披露したりと、余興をしてくれる役割です。

◆4段目:随身(ずいしん)

随身と呼ばれる2人がいます。
彼らは日頃から天皇陛下や皇后陛下をお守りするために付き従うボディガードの役割です。
どちらの人形も刀、弓、矢を持っています。

◆5段目:仕丁(じちょう)

3人いる仕丁とは宮廷の雑用を担当する庶民のことです。
3人はそれぞれ泣き顔、笑い顔、怒り顔というように表情が違うことから「三人上戸」と呼ばれることもあります。

◆6段目:嫁入道具

嫁入道具がセットされますが、嫁入道具は雛人形によってもそれぞれ異なります。

◆7段目:御輿入れ道具(おこしいれどうぐ)

婚礼行列をするときに、皇后陛下を乗せて運ぶための道具などが並びます。

 

◆その他の道具

緋毛氈(ひもうせん)…フェルト状の赤い布。
伝統行事に使われる敷物で雛人形の下に敷きます。

桃の花…魔除けの願いを込められた飾りです。

橘の花…純白色で香の高い小さな五弁の花。
冬に花をつけることから「不老長寿の願い」を込められた飾りです。

雪洞(ぼんぼり)…照明、外灯の役割。
「雪の洞」と書いてぼんぼりと読むのはあて字です。

菱餅…厄除けや邪気を追い祓う願いを込められた飾りです。

 

●雛人形は大きく分けると2種類

雛人形の種類は大きく分けると「京びな」「関東びな」の2種類です。

◆京びな
名前の通り京都で作られています。
向かって右側が男雛、左側が女雛を配置して飾ります。
人形の目が細めに描かれていておっとりとしたおだやかな表情をしているのが特徴です。

◆関東びな
関東地方で作られています。
京びなとは逆の配置となり、向かって左側が男雛、右側が女雛を配置して飾ります。
目鼻立ちがはっきりとしていて、京びなよりもやや現代的な顔をしているのが特徴です。


<雛人形はいつ頃買うもの?>

雛人形はいつまでに買うべきといった決まりはありません。
「赤ちゃんが生まれてから、初めて3月3日の初節句を迎えるまで」に用意をするご家庭が多いようです。
初節句を迎える際には、お子さまにぴったりな雛人形を準備してあげましょう。
雛人形は「お祝いを華やかに演出できる」といったメリットもあります。

赤ちゃんが初節句の直前に誕生した場合は
翌年の3月3日に初節句のお祝いを行う場合もあります。
産後間もない母子の身体を想うと、その時期にバタバタと準備をするのは負担にもなるのであまり良くないでしょう。

●雛人形の購入のおすすめ時期は?

雛人形を取り扱っているお店の方曰く、11月~12月頃がおすすめだそうです。

理由は…
雛人形メーカーは、翌年の新商品の発表を9月~11月頃にする事が多いそうです。
品揃えが最も充実する11月~12月頃が幅広い選択肢からお好みの雛人形を選べるようですよ。

1月~2月頃に購入者がぐんと増えて一気に品薄になっていくため、
お気に入りを手に入れたい場合は年内購入が良いようです。

特にサイズやお人形のデザインに関してはそれぞれ好みが分かれやすいそうです。
居住スタイルが昔とは異なり、「コンパクトタイプ」の雛人形を飾る家庭が年々増えているそうです。
場所を取らすに収納も楽なので人気だそうですよ。


<雛人形を用意する人に決まりはあるの?>

雛人形は誰が買うという正式な決まりはありません。
ですが、地域によっては今もなお、昔の風習が根付いている所もあります。

雛人形は、昔は「嫁入り道具」として母方の実家から贈るのが一般的でした。
この風習は五月人形においても同様で、子どもの成長を願う品のほとんどが「嫁入り道具」として扱われていた背景があったからだとされています。

現代では、昔のように「母方の実家が購入する」という慣習は一般的ではありません。
婚姻形態や居住スタイルの変化と共に、伝統やしきたりに縛られない考え方が好まれるようになってきています。

両親ではなく、ママ・パパが購入する事も多くなってきています。
また、両家で費用を折半したりする場合など…雛人形の購入にもさまざまなパターンが見られるようです。

主役のお子さまの好みや、お子さまのご両親の意見を重視して、素敵な雛人形に出会えると良いですね。


<雛人形はいつ頃出して、いつまで飾るのが良い?>

●雛人形はいつ頃飾るのが良い?

厄祓いの意味が強く込められているため、2月の中旬までには飾ると良いといわれています。

ひな祭りと縁が深い京都では、立春から雛人形を飾り始めます。
節分で厄を払った翌日に雛人形を出すという流れがあるそうですよ。

立春は毎年2月3日頃なので、立春頃から飾れば約1ヶ月間程は雛人形を楽しめます。
飾る機会が1年に1度なのでできるだけ長く飾ってあげたいですね。

ちなみに…
雨の日に雛人形を飾ると「良いご縁に恵まれる」という言い伝えもあるそうですよ。

2月18,19日頃は二十四節気の「雨水(うすい)」の時期です。
雨水は「雪が雨に変わり雪解けが始まる時期」とされています。
水で厄を流してきた上巳の節句の考え方で「雨水に人形を飾り始めると良縁に恵まれる」という言い伝えだそうです。

 

●雛人形はいつ頃片づけるのが良い?

飾っていた雛人形は「3月4日~4月中旬の晴れた日」に片付けましょう。

雨の日は湿気が多いので避け、天候のよい日に行うのがおすすめです◎
その際には、湿気や防虫対策用のシートなどで傷まないように人形を保護してあげましょう。

ひな祭りを旧暦で祝うのでなければ、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)の日の頃」が良いそうです。
また、ひな祭りを旧暦(4月3日)でお祝いするご家庭もあるため、1ヶ月程度のズレが生じるようです。

 

●雛人形を片づけるのが遅いと婚期が遅れるって本当?

昔から「ひな祭りをすぐに片付けないと、お嫁にいくのが遅れてしまう」などの俗説がありますよね。
子どもの頃に、祖父母や両親から聞かされた方も多いと思います。
これはあくまでも迷信でひな祭りの翌日すぐに片付けなくても婚期が遅れることはありません。

「大切な雛人形をきちんと片付けるように」という教育的な意味が含まれているためにそういう風になっていったそうです。

ですが、いつまでも雛人形を飾っていると、雛人形の特別感も薄れてしまうので
桃の節句が終わってから2週間以内には片付けると良いでしょう。


<雛人形を用意できない場合は?>

豪華な七段飾りの雛人形を所有している家庭も昔は多くありました。
現代は居住スタイルが昔とは異なるため、
少ないスペースで飾れる「コンパクトタイプ」「ミニサイズの雛人形」「つるし雛(つるし飾り)」「タペストリー」などが人気です。
コンパクトタイプの雛人形には木製やアクリル製のミニサイズの物もあったりと多種多様なスタイルが増えています。
タペストリーも丸めて収納できるのでとてもコンパクトになりおすすめです◎
◆つるし雛(つるし飾り)とは?
ひな祭りに飾られるつるし飾りの一種です。
一般的には「ちりめん布」を使用し、さまざまな種類のモチーフを作りそれぞれを糸で繋いでつるします。
雛人形と同様に、江戸時代から伝わる習わしです。
「お子さまの健やかな健康への祈り」を込めて飾ります。
1人目のお子さまは雛人形で、2人目はつるし雛にするご家庭もあるようです。


<「桃の節句・ひな祭り」のお祝いにお子さまに着せたい服>

初節句のお祝いやひな祭りでは
「和の雰囲気」で一気に華やかになる「袴タイプのロンパース」がイチオシです◎

ロンパースタイプなのでお着替えやおむつ替えがとても楽です。
さらにロンパースの上から「被布(ひふ)」を着るとさらに華やかさが増します。
お祝いの雰囲気も出て、写真撮影時には可愛らしさがより一層際立つのでオススメです◎

洋の雰囲気を楽しみたい場合には、やっぱりドレスが人気です。
チュールやフリル、リボンなどがたくさん使われているとさらに可愛いですよね。
お子さまが好きなプリンセスデザインのワンピースもオススメです◎

 

◆被布(ひふ)/被布着(ひふぎ)とは?

七五三でよく目にするベストのような衣装で、着物の上から着用する羽織物のことをいいます。
【被風・披風・被布】と書き、帯を締めずに着るため「風に被く(ひらく)」が語源となっています。
被布は帯を締めない年齢である「3歳の七五三で着用する」のが一般的となっています。
七五三以外にもひな祭りでも着用できる人気の高いアイテムです。

 

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「百日祝い」「お正月」「初節句」「お誕生日」「結婚式」などのイベント時に着るだけで華やかに◎
サイズ➡70-80cm/80-90cm 

 


<「桃の節句・ひな祭り」のお祝いは飾りつけや記念写真を撮影>

雛人形が飾ってあるお部屋をガーランドやバルーン、お花などで飾りつけをするのがおすすめです!
春らしいカラー使いにすると一気に華やかな雰囲気になります♪
どんなデコレーションにするか、SNSなどで検索してみるのも良いですね◎
おしゃれな飾りつけをしている方やこんな飾りもアリなのか~と参考になるものがたくさん見つかります。

飾りつけをしたら記念写真撮影をお忘れなく!

毎年、雛人形の前で写真を撮れば、お子さまの成長がひと目で分かる記録にもなるのでおすすめです!
特に初節句では可愛い「袴ロンパース」などを着て記念写真を撮るとより思い出に残りますね♪

お子さまが好きな「プリンセスデザイン」のワンピースもオススメ◎

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チュールやフリル・リボンなど女の子の大好きが詰まった1枚★

 

 

 


<「桃の節句・ひな祭り」のお祝いに準備すると良い飲み物・食べ物>

ひな祭りのお祝いの席では、白酒や甘酒・ひなあられ・菱餅などの伝統的な意味をもったものを用意します。
それぞれの意味を知って、ひな祭りメニューの参考にしてみてくださいね♪

行事食にこだわり過ぎる必要は無いので
菱餅の代わりに「3色ケーキ」を用意したり、ちらし寿司を洋風にアレンジしてみたりと
主役のお子さまの好みや希望に合わせてあげると良いですね◎

お子さまの健やかな成長を願う気持ちを大切に、愛情たっぷりの雛祭りメニューを準備されてみてはいかがでしょうか。

 

●ひな祭りには伝統的な意味を持ったものを用意

◆白酒・甘酒

白酒を飲む起源には中国の文化が関係しています。
中国では桃の花を浸して製造する「桃花酒(とうかしゅ)」を飲む文化がありました。
この桃花酒は魔除けの効果や邪気を払う効果の他にも、百歳(ももとせ)まで生きるという長寿の意味を持っています。
日本には桃花酒を飲む文化がないため
桃花酒の代わりに江戸時代中期になってから「白酒」が好まれ定着していきました。

ひな祭りで白酒やアルコールを含む甘酒を飲めるのは大人だけです。
未成年者や子どもには、アルコールを含まない「甘酒」を用意しましょう。

 

◆菱餅(ひしもち)

菱餅は「緑色、白色、ピンク色」の3種類に分類されておりそれぞれ象徴しているものがあります。

□一番上のピンク色=桃の花
□真ん中の白色=雪の純白
□一番下の緑色=草が生い茂る大地

を表しています。「雪の下に新芽が芽吹いて桃の花が咲くという意味があります。

さらにそれぞれの色にも願いが込められています。

□ピンク色:厄除け・魔除け
□白色:清潔・清める
□緑色:健康的な体・新緑の生命力・邪気を追い祓う

菱餅には「自分の娘への邪気や厄災を祓い、健康的で健やかな生活を願う」という親の気持ちが込められています。

◆ひなあられ

ひな祭りの食べ物といえば「ひなあられ」をイメージしますよね。

菱餅は「緑色、白色、ピンク色」の3色のお餅です。
そこに黄色の4色目を加えることで≪四季≫を表現しています。
ひなあられにはでんぷんが多く含まれていて
健康へと繋がることから「自分の娘が一生を健やかに暮らせるように」という親の願いが込められています。

●ひなあられは関東と関西で違う?

□関東風ひなあられ
お米を乾燥させて圧力をかけ膨らませて作ったポン菓子です。
ポン菓子はお米などの穀物に圧力をかけた後に、一気に開放することによって膨らませて作ります。

□関西風ひなあられ
『お餅』を小さく切って揚げたものに、醤油や塩、青のり、チョコレートなどで味付けしたものです。

 

◆桜餅

塩漬けした桜の葉で餅を包んだ和菓子です。
桜餅は江戸時代頃から作られたといわれています。

諸説ありますがピンクと緑の色合いが春らしいという理由や
5月5日の子どもの日には柏餅を食べる習慣があることから
それと対になるようにひな祭りに桜餅が食べられるようになったともいわれています。

関東地方と関西地方で2つの種類があるのはご存知ですか?

□関東風(江戸風)桜餅
小麦粉または上新粉、白玉粉で作った生地をふたつ折りにして餡をはさんで作られています。
長命寺(ちょうめいじ)と呼ばれています。

□関西風桜餅
道明寺粉と呼ばれるもち米を粗く挽いて作られています。
道明寺(どうみょうじ)と呼ばれていてつぶつぶの食感があり、おはぎと似たような見た目です。

 

◆草餅(よもぎ餅)

菱餅も中国の「上巳節」と呼ばれる行事にルーツがあります。
母子草(ははこぐさ)を練り込んだ草餅を食べる習慣がありました。
母子草とは春の七草のひとつ御形(ごぎょう)の事です。
香りの強い薬用植物で「邪気を払う力」があると信じられていました。

その母子草を使った餅が日本に伝わり、
良い香りで邪気を払う力があるとされる「よもぎ」を使ったよもぎ餅になりました。
よもぎは漢方薬としても古くから使われていて万能薬として昔から珍重されています。
本州から九州まで様々な地域で自生していて気軽に手に入る植物です。

 

●ひな祭りの定番料理

ひな祭りには「縁起が良いとされるお食事」を用意してお祝いをするのが一般的です。
具体的に何を食べるのかは地域の風習やご家庭での好みによっても異なります。
代表的な食べ物としては、ちらし寿司や蛤のお吸い物、菱餅、桜餅などです。

ひな祭りの料理を準備する際には「春のあたたかみ」を感じる彩りが華やかなものが良いです。
ここではひな祭りの定番料理と縁起の所以をご紹介します。

 

◆ちらし寿司

ひな祭りで華やかな雰囲気を表現出来る料理といえば「ちらし寿司」です。
華やかで縁起のいい具材を多く使うちらし寿司はお祝いの席には欠かせませんよね。

縁起のいい具材をたくさん使用することから「食べるものに困る事がないように」という親の願いが込められているそうです。

さやえんどう、菜の花、蓮根、錦糸玉子、桜でんぶ、魚介類などをちらして
大きなお皿に盛り付けると一気に華やかで存在感のあるお寿司の完成です。
ちらし寿司には『赤・黄・緑』の3色がバランスよく入っていることが大切です。

ちらし寿司以外にも、SNS映えもバッチリな可愛い一口サイズの手まり寿司や食べやすいカップ寿司は子どもも食べやすいのでおすすめです◎

 

◆蛤のお吸い物

古くから日本人に食べられ、平安時代から蛤は「夫婦和合の象徴」とされてきました。
蛤の貝殻は一対になっていて同じ蛤ならぴったりと合いますが、対になっていなければ綺麗に合わさることはありません。
仲の良い夫婦を表現しており、「お互いが力を合わせて人生を仲良く添い遂げられるように」といった願いが込められています。
そこから「自分の娘が良い旦那さんと巡り合うことができるように」という親の願いが込められるようになりました。

蛤は平安時代の貴族の遊びとして伝わる美しい「貝合わせ」にも用いられてきました。
2024年の大河ドラマ「光る君へ」は平安時代が舞台なので、お話の中でも度々登場するかもしれませんね♪

 

◆桜いなり

桜の塩漬けを入れて混ぜたご飯で包んだいなり寿司のことを「桜いなり」といいます。
調味料は普段のいなり寿司で使用するもの+桜の塩漬けを必要な分用意するだけです。

 

◆菜の花の辛し和え

春の花といえば、真っ先に浮かぶのが黄色い花が可愛い菜の花ですよね。
菜の花が畑一面に咲き誇る様はとっても綺麗です。
菜の花を使ったメニューは春の定番です。


<まとめ>

・ひな祭りは、3月3日に行う「お子さまの健やかな成長と健康を願う」節句の年中行事です。

・ひな祭りは、古代中国の「上巳(じょうし/じょうみ)の節句」と
平安時代の日本の貴族階級の女の子のおままごと「ひいな遊び」が結びつき、その後江戸時代中期頃に「女の子の赤ちゃんの誕生を祝う初節句の風習」として広がっていきました。

・初節句は赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句の事をいいます。
女の子の場合は3月3日の「桃の節句」に、男の子の場合は5月5日の「端午の節句」に行います。
赤ちゃんの健やかな成長と健康を願って盛大にお祝いをするのが習わしです。

・初節句のお祝いの相場

■祖父母からの初節句のお祝い金の相場…「5万円~30万円程度」

■親戚や友人からのお祝い金の相場…「5千円~1万円程度」

■ママ・パパの友人や知人の場合の相場…「3千円~5千円程度」

・雛人形は我が子に降りかかる災厄を払うために、身代わりの人形として飾られるものです。
厄よけやお子さまの健やかな健康への祈りを行うようになったのは江戸時代頃だとされています。

・雛飾りは「天皇の結婚式」を模したものです。
男雛(おびな)・女雛(めびな)の二人だけのシンプルな雛人形が多くみられますが、
本来の雛人形は≪全部で15体の人形≫と屏風や雪洞(ぼんぼり)などのたくさんの小道具がセットになっています。

・雛人形は大きく分けると「京びな」「関東びな」の2種類です。
男雛、女雛の配置の仕方の違いや目鼻立ちの違いなどそれぞれに特徴があります。

・雛人形は「赤ちゃんが生まれてから、初めて3月3日の初節句を迎えるまで」に用意をしましょう。
おすすめの購入時期は、品揃えが最も充実する11月~12月頃です。

・初節句のお祝いやひな祭りには
和の雰囲気で一気に華やかになる「袴タイプのロンパース」をおすすめ◎
ロンパースの上から「被布(ひふ)」を着るとさらに華やかさが増します。
お祝いの雰囲気も出て、写真撮影時には可愛らしさがさらに際立ちます。

・ひな人形が飾ってあるお部屋をガーランドやバルーン、お花などで飾りつけをするのが◎
春らしいカラー使いにすると一気に華やかな雰囲気に。

・飾りつけをしたら記念写真撮影!
毎年ひな人形の前で写真を撮れば、お子さまの成長がひと目で分かる記録にもなるのでおすすめです◎

・ひな祭りのお祝いには「白酒や甘酒・ひなあられ・菱餅など」の伝統的な意味をもったものを用意します。
さらに縁起が良いとされるお食事「ちらし寿司、蛤のお吸い物、桜餅など」も用意してお祝いをしましょう。

菱餅の代わりに「3色ケーキ」を用意したり、ちらし寿司を洋風にアレンジしてみたりと
主役のお子さまの好みや希望に合わせてあげると良いでしょう◎

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3月3日は女の子にとって“特別な日”です。
愛情たっぷりのひな祭りメニューを準備して、ひな祭りらしいお祝いの仕方で楽しく過ごしたいですね♪
今回ご紹介した記事を参考にして「今年のお祝いはこんな風にしよう!」とご家族みんなで計画を立ててみてくださいね♪

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